現在、日本では慢性的な人材不足が続いていて、採用活動に困っている企業も数多くあります。
そんな中、一つの活路として見出されているのが外国人労働者の雇用です。
なかでも技能実習制度を活用して、外国人を受け入れている企業が増えてきています。
今回の記事では、技能実習生を受け入れる際の問題点についてのポイントをまとめてみました。
技能実習生受け入れの問題点
技能実習生の受け入れの問題点は、大きく「会社側」と「実習生側」に分かれます。
まずは会社側の問題点について説明しましょう。
会社側の問題
会社側の問題を大きく3つに分けて解説します。
1、最低賃金以下で長時間労働
受け入れ企業の中では、法律で決められている最低賃金以下で技能実習生を雇っているケースも見受けられます。
また、長時間での労働を課すこともあり、実習生の怪我、過労死、自殺などの要因になっている場合もあるのです。
2、残業代を払わない、賃金の未払い
長時間働かせているにも関わらず、残業の手当を払わない事例もあります。
また、残業代だけでなく基本給の未払いを働く会社もありました。
3、事前に知らされていた業務とは別の仕事をさせる
最初は工場での勤務と聞かされていた実習生に対して、原発の除染作業をさせる事例もありました。
実際聞いていた話と違う仕事をさせられた実習生は、脱走して別の仕事場所に移動するケースもあります。
実習生側の問題
実習生側の問題として一番大きいのは、言語の壁です。
受け入れ先企業の業務内容にもよりますが、日本語の意思疎通が十分にできないため、ミスコミュニケーションが起こる場合があります。
日本語力をあげるための努力をしてもらうのはもちろんですが、企業側がベトナム語などを学ぶことで相互に寄り添う姿勢を持つことが重要です。